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大正生まれの伯母とムクロジの木

子供の頃、伯母の家の前に無患子ムクロジ)の大木がありました。

無患子の実は羽根つきの羽の黒い玉の部分や数珠に使われますが、子供の頃、この実の皮を揉んで泡立てシャボン遊びをした事を覚えています。



よく泡立つムクロジの実の皮はサポニンを含み、自然派石鹸ボタニカル・シャンプーに使われています。



江戸時代後期に小野蘭山が講義した内容をまとめた『本草綱目啓蒙』という書籍(全4巻)のムクロジの項目にも「果実の外皮を属にシャボンと呼ぶ」という記述があるようです。

こちらは『本草綱目啓蒙』の一巻目です。

また、国立国会図書館コレクション生薬名考があります。



国立国会図書館というとNDLイメージバンクをはじめ無料で利用できるサービスが充実しています。

finitykt.hatenablog.com



伯母の家のムクロジの木のムロには尖った殻の小さなタツムリが住んでいました。

キセルガイの一種でしょうか? 子供の頃の記憶なので、よくわかりません。

やがて木のムロは小さくなり、カタツムリ(キセルガイ?)はいなくなりました。 そして、その数年後、木は枯れて倒れてしまい、今はありません。



それでも、どこかで無患子の木を見かければ、大正生まれの伯母の家とムクロジの大木を思い出します。



大正生まれの伯母は親同士が決めた相手と結婚し、戦時中は代用教員として働いたようです。
夫の仕事の都合で東京でも生活したようですが、夫の帰郷に伴い、舅・姑と同居をしたそうです。

一人息子が生まれた後、夫は他の女性と家を出て行ってしまいました。 行き場を失った伯母は一人息子と二人での生活を望んだようですが、息子は婚家の跡取りの為、叶わなかったそうです。 結局、息子を夫の実家に残し、一人で出て行ったとのこと。 全て、私が生まれる前の話です。

私が子供の頃にはムクロジの木がある小さな家で薬草を育てながら一人住まいをしていました。
その家は自身の実家からも近く伯母は幸せに過ごしていたと思います。

時は流れ、婚家で祖父母に育てられた息子は立派に成長し、成人後は奥さんや子供達を連れて実の母である伯母の家によく遊びに来ました。

そんな伯母が亡くなったのは今から30年近く前。
伯母が病床に臥し助からないと分かった時、伯母自身も伯母の実家の人々も婚家のお墓にはわだかまりがあったと思います。 夫に裏切られ息子を取り上げられたわけですので...
それでも婚家の跡取りとなった息子の説得に応じ、捨てたはずの婚家のお墓に入る決心をしたのは幼少期に置いて来た一人息子への配慮だったのかもしれません。

今とは価値観が異なる時代を生きた人です。
伯母にとって、私の従兄弟にとって、何が正解だったかはわかりません。
でも、これで良かったと思います。
すでに彼女の大切な一人息子も亡くなり、自身のお墓の隣で眠っています。

無患子の木を見かける度に、そんな大正生まれの伯母を思い出します。



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以上、思い出話にお付き合い下さり、有難うございました。 m_ _m 



さらに時代を遡り、明治生まれの大叔母のお話はコチラ ↓

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