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明治生まれの女性の話

長らくご無沙汰している遠縁の親戚のお墓。
米国にもお墓はあるはずですが、肉親や親戚がいる日本にも建てたかったのでしょう。



英語で書かれた墓碑の下には米国で亡くなった数名が分骨されていると聞いています。


その中の一人は私の祖母の妹。
明治生まれの女性です。



明治生まれの大叔母は太平洋戦争が始まる随分前に米国に渡り、ゴールドラッシュに沸くユタ州で夫と共に働いたそうです。 その後、資金を貯めロサンゼルスに移り夫婦でビジネスを始めた、と聞いています。

明治生まれの方々の人生は、私が知り得ない昔の話です。



戦時中は危険と隣り合わせだった、と聞きました。
敵国人用の収容所は武装した兵隊が見張っていましたが、彼らの存在が外の危険から守ってくれた、とも聞きました。

それほど収容所の外は危険だったのでしょう。

道を歩くだけで命の危険を感じるとは恐ろしい世の中です。



令和の今を生きる私には想像できない世界ですが、米国の歴史はある意味、国内での戦いの歴史だったのかも知れません。

finitykt.hatenablog.com



それでも、住めば都なのでしょう... 戦中に米国で亡くなった人もいる中、大叔母は戦後を生き米国で生涯を終えました。



戦後しばらく経ち、大叔母の娘が外交官の夫と共に来日したそうです。
彼女自身も公務員だったと聞いています。
その時には、田舎から殆ど出た事がなかった祖母が勇気を振り絞り、東京に会いに行ったと聞きました。

戦争が終わり平和になり、会う事も叶わなかった妹の娘が来日し嬉しかった事でしょう。

でも、会いに行って言葉は通じたのでしょうか? 祖母が生きていれば聞いてみたい所です。



そういえば、戦時中、祖母は婦人会の副会長だったそうです。

祖父が地元で校長を勤めていたこともあり役員に任ぜられたのでしょう。
戦況が日々激化し、実の妹が米国に居る中、どんな気分だったでしょうか...
当時の気持ちを知るすべはありません。



実は私も一度だけ、米国の遠縁と会おうとしたことがありました。

1985年の事です。
結局会えずじまいでしたが...

私はシカゴから、母は日本からロサンゼルスを訪れ、待ち合せた時でした。

「せっかくここまで来たのだから従姉妹に会ってみたい。」母がそう言ったので会わせてあげたいと思いました。

その時点では、すでに祖母も大叔母も大叔母のご主人も他界しており、母の従姉妹についての情報は全くなく、ビバリーヒルズのどこかにいる、とだけ聞いていました。

ちょうど、この映画が流行っている頃でした。



とはいえ私にはロサンゼルスの地理は全くわかりません。

一縷の望みは亡くなった大叔母のご主人の友人。
英語名をArlinと名乗る高齢の日系米国人でした。
その人なら知っていると思いました。

この人と私の関りは、ちょっと面白いものでしたが割愛します。

ひとつだけエピソードを紹介するなら、この時に車を出して下さった人です。 ↓ 

finitykt.hatenablog.com

(直前にこの方が演歌のカセットをカーステレオに残していた為、砂漠で八代亜紀を聴くこととなったのです。)




Arlinさんは母の従姉妹をよくご存じでした。
でも、会わせてはくれませんでした。

後で知ったことは、母親である大叔母が亡くなった後、母の従姉妹は新しい母(父親の再婚相手)との折り合いが悪かったのか、裁判で係争中だったようです。

Arlinさんは大叔母ではなく、ご主人の友人です。 ご主人が愛した再婚相手の女性に感情移入するのも無理もないことです。

「会わない方が良い」と言われ、それ以上、押し切る気持ちにはなりませんでした。

それもこれも過去の事。
大叔母もご主人も明治の人。 再婚相手もArlinさんも大正の人。 昭和一桁生まれの母より、随分、年上の人達です。

「明治は遠くになりにけり。」

母と世代が近い従姉妹は今もどこかで元気に暮らしているかもしれませんが、他の登場人物は、令和になるのを待たずに全員、鬼籍に入りました。

降る雪や 明治は遠くに なりにけり

中村草田男の句も耳にすることはなくなり、代わりに「昭和は遠くになりにけり」という言葉を耳にするようになりました。
時代は大きく変わりました。



**************

備忘録的な思い出話にお付き合い下さり有難うございました。 m_ _m 



前回、明治時代からのロングセラー「三ツ矢サイダー」について書き記した為、明治生まれの遠縁を思い出した次第です。

finitykt.hatenablog.com

因みに3月28日三ツ矢サイダーの日。 三ツ矢サイダー明治時代に発売された純日本製の炭酸飲料。 お墓に「お酒の代わりに日本製のサイダーを供えれば喜ぶかしら?」 ふと、良からぬことを考えてしまいました。



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