目の調子が思わしくない中、思い出すのは目薬を求めて米国の田舎町をレンタカーで走り回った思い出。
今は昔、還暦世代が40代だった頃の事です。
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その時実感したのは、日本がいかに便利な国かという事。
日本に住んでいて良かった...
徒歩圏内の薬局で簡単に抗菌目薬が買える日本は天国のような国、と思いました。
目にバイ菌が入って炎症を起こしたり、メバチコ(モノモライの大阪弁)が出来た時など、歩いて薬局に行き、簡単に抗菌目薬が購入できるのは有難いものです。 (もちろん、お医者さんに診てもらうのがベストですが、土曜の夜や休みの日など応急処置的に薬局ですぐに目薬を買いたい場合もあります。)
以下、それが当たり前でない米国で、抗菌目薬を求めて救急病院まで足を延ばし、実費(健康保険なし)で医療費を支払って目薬を処方してもらった時の話です。
時は2006年、場所は米国南部ジョージア州の田舎町。
主人公は私ではなく、当時一緒に仕事をした若い男性。
仮にS君とします。
州によって状況も異なる上、当時と現在の医療体制も異なるかと思いますので話半分に聞いて貰えればうれしいです。
目に異物が入った
S君の異変を察し、工場の米国人男性が目を洗ってくれたのは金曜の夕刻近くでした。 その時点では「目に何か入ったけど、洗えば大丈夫。」と思っていたようです。
↑ この商品とは異なりますが、こんな感じで、薬剤をカップに入れて目の洗浄を行いました。
異物は流れ出たものの、仕事を終えた夕方から夜にかけS君のまぶたが赤く腫れてきました。
「ひょっとしたら、汚れた手やタオルで目をこすってしまい、ばい菌が入ったのかも知れない。」そう思いました。
早めに抗菌目薬をさせば明日には治っているだろう... 取り急ぎ、出張中ずっと借りていたレンタカーで夕食後に薬局に向かいました。
レンタカーで薬局へ
すでに夜10時くらいになっていたでしょうか...
米国南部ジョージア州の小さな街でも規模の大きな24時間営業の薬局があるので非常に便利ではありました。
その時に訪問していた会社があった場所はこの地図の辺り ↓
バス路線も列車の駅も、タクシーすらなく、レンタカーなしでは、何もできないような場所です。 運転のできない私と国際免許を所持していないS君は、他の会社の日本人男性に運転してもらい、薬局に向かいました。
余談ですが、この地に住む知人のお嬢さんは当時14歳の中学生でしたが車の免許を持っていました。 それほど車は生活必需品です。
さて、店内をウロウロと目薬を探したのですが、antibacterialと表記されたものは見当たらず、お店の人を呼び止めました。
下手な英語で「抗菌目薬を探している」と言った所、「処方箋がないと買えない。」との事。
S君の目を指さしつつ「いやいや、そんな大それたものではなく、ものもらい(stye)ができただけで...」と言いかけた所で、「金曜の夜だし、本当に気の毒だけど、まず病院に行かないと薬局では対応できないの。。。」と優しくきっぱりと断られました。
可哀そうなS君に「ホテルの人に土曜日にやってる眼医者を教えてもらって、明日眼科に行こう!」と言いながら、薬局を後にしました。
処方箋を求めて眼科医を探す
この辺りで宿泊できるホテルは全て2階建ての小規模なモーテルで、私たちの宿泊先はインド系らしきご夫婦の経営でした。 (明るく賑やかな高校生の息子さんが時折、白人の友人達を連れて留守番をするような家庭的な宿でした。) 確かFort Oglethopeという地名だったと思います。
米国の田舎町のモーテルについては下記のホテル一覧(Hotels.com)をご覧頂ければイメージできると思います。 (もちろん、日本語でいうモーテルとは全く異なり「自動車利用専用のホテル」という意味です。) ↓
さて、フロントでご主人に最寄の眼科を聞いた所、テネシー州チャタヌガの眼医者さんを紹介されました。
電話番号をメモしてもらい、大体の道順を聞いたのですが、土曜日に診察しているかは定かでない上、出張先の工場と離れている為、まずは工場から近い病院も調べてみることにしました。
フォート・オグレソープやチッカマウガはジョージア州の北の端に位置している為、アトランタから車で2時間以上かかります。 その為、テネシー州チャタヌガが最寄の大きな街です。
チャタヌガというとチャタヌガ・チューチュー。
細野晴臣もCDを出していました。
モノモライで救急病院へ
夜が明け、土曜日の朝になり、S君の目は相変わらず腫れていましたが、まずはレンタカーで出張先の工場に向かいました。 この時の出張目的は機械の据え付けで、土曜日でも多くの人が出社していました。 工場の人に一番最寄りの眼科を尋ねた所、「チャタヌガまで行く必要はない。 土曜日でも大丈夫。」と紹介されたのが救急病院でした。
視力検査と3人の医者
病院へは作業待ちの技術者が車で送ってくれました。
簡単に診察してもらって処方箋を出してもらうだけなので30分程度を予定していたのですが、考えが甘すぎました。
問診票に書き入れ、事情を話し、最初に行ったのが視力検査でした。
その後、少し待ち、若い女医さんが現れました。
暫く、目を診察した後、女医さんがS君の耳を診始めたのに驚きました。
次に男性のお医者さんが現れ、同じように診察し、相当待った後、最後に別の男性の先生が診察してくれました。
合計3名の先生が診察してくれたのですが、全員S君の耳の後ろが気になるようでした。
当初、意味がわからなかったのですが、S君は喘息気味だった上、アトピーの症状が少しあったようです。 その為、アレルギーの症状を気にして、しっかり診てくれたのでしょう。 そう考えると、処方箋がないと抗菌目薬を販売してくれない薬局の対応も理解できます。
しかし、相当長く待ちました。
特に2人目の先生の診察が終わり、3人目の先生に診てもらうまでに、さらに30分以上待ったと思います。
モノモライでベッドに寝かされる
3人目の先生の診察を待つ間、カーテンで仕切られた入院室のような相部屋に通され、S君はベッドに寝かされました。
「えっ! モノモライの目薬を処方してもらいたいだけなんだけど...」という言葉を飲み込んでいると、「患者さんにはベッドで寝て待って貰って、あなたはここにお座りください。」と看護婦さんが椅子を出してくれました。
警察が来た!
悶々としながら待っていると、いきなり大きな物音がして担架に乗せられた黒人男性が救急隊員らしき人と屈強な白人警官2人によって運び込まれカーテンで隔てられた隣のベッドに寝かされました。
S君と顔を見合わせた私は立ち上がりカーテンの外に出ました。 警官は不思議そうに見つめる私に"Don't worry! It's OK."と声をかけてくれるのですが、全然大丈夫じゃありません。
この人、撃たれたのかな? 痛そうだし怖そう。
モノモライで寝かされているS君と日本語でコソコソ話しましたが、その間もカーテンの向こうからはうなり声や早口で話す警官の声が聞こえます。 南部訛りの早口は何を言っているのかさっぱり分からず、ちょっと不安でした。
85ドルくらい払って処方箋を入手
ようやく看護師さんが呼びに来られ最後の診察を終えた頃には約半日を要しており、心身ともクタクタでした。
3人のお医者さんに診てもらい、半日間ベッドを使用した為、日本円で2~3万円を覚悟していましたが、意外と安く85ドル程度で済みました。 当時のレートは117円くらいでしたので、1万円弱だったように思います。
この件の事後処理は帰国後も続きますが、長すぎるので、一旦、ここまでと致します。
追記:
ちょっと遅れましたが続きを書きました! ↓
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長々と思い出話にお付き合い頂き、ありがとうございます。
そういえば、米国出張というと、こんな事もありました。
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