大阪に残る隠れキリシタンの歴史
隠れキリシタンというと、九州の五島列島を一般的には思い浮かべることと思いますが、大阪の様々な場所にも隠れキリシタンの痕跡が残されています。
その中で最も有名なのが、茨木市立キリシタン遺物資料館。 地元に残された大変貴重なキリシタン遺物を集め、展示しています。
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茨木市立キリシタン遺物史料館
大阪府茨木市の辺鄙な場所にある資料館です。 どうして、この地に資料館ができたかというと、この場所がまさに信仰の場だったからです。 キリスト教禁制となった後も、静かに信仰は守り続けられ、公的に、再度、注目を浴びたのは1919年でした。 キリシタン研究家の藤波大超の調査により、近隣の多くの家から隠れキリシタン遺物が再発見され、後の資料館開設にいたりました。
場所は、阪急京都線「茨木駅」（大阪 梅田から京都河原町行きの特急で20分弱）からバスで「千提寺口」下車、徒歩約15分です。
（茨木市の公式ページはコチラ ↓）
フランシスコ・ザビエル像
例えば、現在、神戸市立博物館蔵となっている重要文化財・聖フランシスコ・ザビエル像は、この資料館の向かい側の東家にあったものです。 （歴史の教科書に掲載されている為、日本で最も有名なザビエル像です。） 1919年に見つかるまで、所有されているご家族も何が入っているか知らずに守っていたようで、「開けずの櫃」と呼ばれる箱にキリシタンの信仰に関係する様々な品物とともに保管されていたようです。
この地域は戦国時代キリシタン大名として有名な高槻城主・高山右近の領地だったことからもキリスト教信者の領民が多かったようです。 また、この資料館を訪れる方の中には近隣の隠れキリシタンだった家の人もいらっしゃる為、運が良ければ受付で興味深い話を聞く機会もあるようです。 小規模な資料館ですが、実際の信仰の場に建てられ、地元に根差した意義ある資料館です。
四条畷のキリシタン墓碑
それが田原礼幡キリシタン墓碑です。
田原礼幡キリシタン墓碑
五角形の石碑に十字架が刻まれ、1581年にあたる「天正九年」の文字もあるこの墓碑は、日本最古のキリシタン墓碑と言われています。 （四条畷市の公式ページはコチラ ↓）
なお、2020年7月現在、キリシタン城主田原レイマンの墓碑は四条畷市立歴史民俗資料館に展示されています。
四条畷歴史民俗資料館については、資料館のご案内（←リンク）をご覧ください。
最後に、ほとんど知られていない知る人ぞ知る隠れキリシタン所縁の地
松原市の熱田神社
茨木や四条畷のように知られていませんが、松原市の熱田神社にも隠れキリシタンの痕跡が残されています。
江戸中期のキリシタン灯籠にマリア像が彫られていますが、松原市の公式ページにも詳しい話は書かれていません。 その為、歴史的な経緯は謎ですが、昔から「河内の地には多くの隠れキリシタンがいた」という話があります。 松原市を含む河内の地は国際貿易港「堺」から近い為、戦国時代において、いち早く海外の文化が浸透したものと想像できます。
アクセスが不便な場所です。 以前は近鉄バスが近くを通っていましたが、無くなってしまいました。 その為、最寄駅は近鉄南大阪線の河内松原ですが、徒歩で２０分強かかると思われます。 健脚に自信のない方は松原市役所からコミュニティーバス「ぐるりん号」に乗車するのが無難です。 または、レンタサイクルを利用するのも効率的です。
ぐるりん号を利用の場合、東ルートを利用してください。 別所公民館前のバス停で下車すれば、熱田神社は目の前（徒歩1分）です。 （路線図と時刻表は下記の通り。 但し、運行は平日のみ。） 料金は無料です。
https://www.city.matsubara.lg.jp/material/files/group/32/20170621-104756.pdf
https://www.city.matsubara.lg.jp/material/files/group/32/20170621-104957.pdf
レンタサイクルについては、過去記事をご参考に。
熱田神社の入口は、こんな感じです。 ↓
(c)KT_infinity - 画像素材 PIXTA -
（↑ 文字部分をクリックすれば写真ストックサイトＰＩＸＴＡに移動します。）
なお、熱田神社は住宅街にある小さな神社ですが、春には美しい桜が咲きます。
この神社で撮影した写真は別ブログにも掲載しました。
写真のストックサイトPIXTAに興味をお持ちの方は、こちらも、どうぞ...
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その他、「じゃらん」お薦めの大阪観光スポットはこちら。。。
最後の話は大阪の「河内」にある神社のお話でしたが、中国語で「河内」(Henei)と書けば、ベトナムのハノイです。 （関係ない話ですみません。）
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(c)KT_infinity - 画像素材 PIXTA -
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