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花の24年組と大泉サロン、大学紛争の時代

高度成長時代の好景気に乗り、色々な面白い文化が築かれた昭和の後期。 日本で前衛的な芸術が花開いた時代だったと思います。
異なる考えもありますが、個人的には「ルンルンを買ってお家へ帰ろう」を合言葉に新進気鋭のコピーライター、林真理子さんが登場した時に、前衛的で尖った昭和が終わってしまった...と感じました。

当時、20代だった私は「良きも悪しきも、古めかしい感性が『新しい女』として、世間では、もてはやされる時代になった...」と驚きと感慨をもって、ひとつの時代の終焉を感じました。 普通の女性の本音を語るエッセイを読んでは違和感と共に反発を覚える... 当時の私はアウトローに憧れる世間知らずの甘ちゃんだったと思います。 でも、当時感じた違和感動物的な本能だったのかも知れません。 時代は、そのままバブルに突入し、昭和から平成に移り、確実に変わって行きました。



今週のお題「一気読みした漫画」

昭和55年(1980年)頃、何故か、はまってしまったのが、伊賀野カバ丸という漫画。 亜月裕さんの作品です。 当時は知りませんでしたが、亜月裕さんの母校は東京大学だそうです。 

亜月裕さんは、昭和26年(1951年)生まれなので、大学紛争が激化していた当時に通っておられたのかも知れません。 天才作家・三島由紀夫​と、血気盛んな東大全共闘の学生達が東大駒場キャンパスの900番教室で討論会を開いたのは1969年5月13日。 当時、小学校に上がったばかりの私が、この討論会について知ったのは、それから10年以上経ってからの事でした。

 

話を漫画に戻します。

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花の24年組

もう一つ、はまっていたのが、いわゆる24年組の作品。
昭和24年(1949年)頃に生まれた作家さん達の作品です。
特に竹宮惠子さんや萩尾望都さんの作品は難解で、子供向けのストーリーではありませんでしたが、惹かれるものがありました。

24年組の作品というとBL漫画として評価される事が多いのですが、女性らしさや男性らしさを出さない中性的な部分が読みやすく、子供ながらに感情移入しやすかったように思います。 このBL的な企画については小説家であり音楽家増山法恵さんが竹宮惠子さん、萩尾望都さんの両名に与えた影響が大きかったようです。

24年組の作家

24年組というものの実際は全員が昭和24年生まれではなく、前後2歳程度の開きがあります。 例えば...
青池保子さん(昭和23年生)
萩尾望都さん(昭和24年生)
竹宮惠子さん(昭和25年生)
島弓子さん(昭和22年生)
木原敏江さん(昭和23年生)
山岸凉子さん(昭和22年生)
樹村みのりさん(昭和24年生)
ささやななえさん(昭和25年生)
山田ミネコさん(昭和24年生)
岸裕子さん(昭和24年生)
といった具合です。

なお、私個人はギャグ系が好きなので、青池保子さんのイヴの息子たちは楽しく読みました。 また、エロイカより愛をこめても硬派で面白かったです。

24年組の特徴の一つは、SFやファンタジー、政治や社会などの硬派な話題を取り入れたり、同性愛の概念を躊躇せずに導入した事。 当時、小中学生の女の子向けの漫画としては冒険だったと思います。 また、画面構成の複雑化を図ったり斬新な技法も取り入れたのも、この世代の特徴と言えます。

同世代であっても作風や活躍フィールドが異なる作家は24年組とは見なされませんでした。 例えば、岡田史子さん、あしべゆうほさん、一条ゆかりさん、市川ジュンさんは昭和24年頃の生まれですが、24年組とは見なされません。 但し、岡田史子さんに限っては、デビューが非常に早く、むしろ24年組に影響を与えた先達とみなされています。

大泉サロン

漫画家として竹宮惠子さんと萩尾望都さんを見出し、世に送り出した人物は少女漫画雑誌の編集者の山本順也さんですが、当時、竹宮さんと萩尾さんが共同生活を送り、24年組が誕生するきっかけとなった場所が大泉サロンです。

すでに建物はありませんが、東京都練馬区南大泉に存在した借家で、竹宮惠子さんと萩尾望都さんは1970年から1972年にかけて2年間同居し、当時、後に日本の少女漫画界をリードすることになる様々な女性漫画家達が集った、と言われています。 築30年以上の古い建物で、1階は4畳半でこたつを置いた部屋がサロンの談話部屋ともなり、小さなキッチンと風呂、2階は6畳の共同の仕事部屋と3畳の部屋があり、寝室としても使用したようです。
また、この頃(1972年)、竹宮さん、増山さん、萩尾さん、山岸さんの4人の漫画家が45日間をかけて、ハバロフスク、モスクワ、パリ経由の欧州旅行を行った事は有名です。 この経験が24年組がヨーロッパを舞台にした漫画を描く原動力になった、とも言われています。
しかし、色々な漫画家やアシスタント、編集者が出入りし、昼夜構わずの合宿状態、情報交換から発展する明け方までの熱弁etc、精神的な葛藤もあったようで、賃貸の契約切れを名目上のきっかけに「大泉サロン」は解散となり、竹宮さんと萩尾さんは別々の道を歩むことになったようです。


その後、数十年が経ち、2016年に大泉サロンについて竹宮惠子さんが触れた作品がコチラ ↓

これに対し、萩尾望都さんが自分の立場で事情を説明する事を決意し、2021年に出版した回想録がコチラ ↓

なお、萩尾さんはこの作品の末尾で、大泉時代に関する企画については自分は関わる意思がないことを明言しました。

大御所と言われる方々にも若い下積み時代の思い出があるのでしょう。 当時はストーリーを追いながら漫画を読むだけでしたが、今、そういった時代を感じながら、古い漫画を読み返してみれば違った発見があるかも知れません。


石神井公園ふるさと文化館分室

今はなき「大泉サロン」ですが、大泉サロンについて紹介しているコーナーが、石神井公園ふるさと文化館分室に設置されています。 下記は分室の公式ページです。 ↓

www.neribun.or.jp

もう少し詳しく書かれた記事を練馬アニメーションサイトで見つけました。 興味のある方は、どうぞ... ↓

animation-nerima.jp

なお、周辺地図については、じゃらん内の「練馬区石神井公園ふるさと文化館」のページに交通アクセス、周辺の観光や宿泊、グルメなどと共に載っています。 ↓
練馬区立石神井公園ふるさと文化館 by じゃらん

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今日も最後までご覧頂き有難うございました。 m_ _m 

 

私事ですが...

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