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人間万事塞翁が馬

そろそろ月末なので、今月衝撃的だった話。
それは、8月20日マルハンの火事のニュース。。。 被害に遭われた方、火事被害に遭ってしまった店舗、本当にお気の毒です。 けが人がでなかった事が幸いでした。



でも、この火事にまつわる「車買取レンジャー」の後日談には非常に興味をそそられました。 商売の臭覚が優れた人は決断が速いなぁ...と感心しつつ、「人間万事塞翁が馬」という故事を思い出しました。

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ビジネスは動物的な直観とスピード感

何度も修羅場をくぐった人は直観が優れています。 元々の才能もあるとは思いますが、修羅場をくぐりぬけた商売人には独特のスピード感があるように感じます。 (もちろん、これは私の勝手な思い込みです。)

常々、世の中の人は、マネジャータイプリーダータイプの二手に分かれると思っていましたが、この会社の社長も問題となった従業員もマネジャータイプではなさそうです。 (← ある意味、誉め言葉です。)

とにかく、商売に対するとっさの決断力が素晴らしいと思いました。




ことのあらましは、仕事をサボって(?)従業員がパチンコ屋「マルハン」にいた所、そこで火事に遭い、社用車が燃えてしまった、という話。 クビ覚悟で社長に事情を説明しに出向いたところ、社長から思わぬ返しがあり、話がポジティブに急展開した痛快なお話。 実に「塞翁が馬」のようで、今後の展開を見てみたいと思わせるストーリー展開です。



マネージャータイプとリーダータイプ

私が、この会社の社長だったとしても、社用車が燃えた事は、過剰に気に留める事はないでしょう。 単純に保険でカバーすれば済む問題です。 車内に何か資料が入っていたとしたら、流出するよりは燃えてしまった方が良い、と当たり前に考えると思います。 つまり、誰が社長だったとしても、燃えたモノは仕方ないので事後処理に注力すべきと考えるのが普通でしょう。 

でも、同時に「勤務中、皆が懸命に働く中、さぼってパチンコをしていた?! しっかりお灸をすえねば、他の社員にしめしがつかない!!」などという社内の人目を気にする感情が沸き上がり、せっかくのビジネスチャンスを逃してしまうかも知れません。 私自身、こういう所が商売人になり切れず、何十年も貧乏暇なしなのかな?...と反省します。



この会社(車買取レンジャー)の社長の凄いところは、報告を受けた時点で不必要な感情を一切排し、最大限にタイミングを活かすことに注力した姿勢。 実際、お灸なんて、後で、いくらでも据える事ができます。 


マスメディアも撮れていないような動画を自社の社員が撮影し、それをすでにSNSで公開しているならば、電通などの広告代理店を通し、高い広告料を払ってテレビ広告を行う1,000倍以上のインパクがあります。 しかもタダです。



社員個人のキャラや持っている情報、フォロワーの反応を想像しても、一過性かもしれませんが、なかなか貴重な財産となり得るかもしれません。 今、会社が手にしている資産とチャンスをみすみす逃す手はありません。 第一、仕事をさぼってパチンコ屋さんにいた社員にとって、社用車を燃やした事は一生忘れられない、頭の上がらない事態です。 このタイミングなら、どんな無理な話でも、言う事を聞かせる事ができるでしょう。



マネジャーは悲観的

一般的に社長以外の管理職にはマネージャータイプが多いので、そのような役員に話が上がったら最後、話を止められ、始末書をはじめ、色々な書類を書かされます。 つまり、時間のロスが生じます。 それを避け、社長が即断できる機会を計算した上で直談判したのであれば、この社員は相当したたかな人です。 (実際の所わかりませんが...) 

一般的にマネジャータイプは悲観的な反応をする人が多いです。 ビジネスを真面目に継続して回していく中で、常に最悪を想定し準備する立場なので当然です。 その分、判断に誤りがあろうがなかろうが、リーダーは楽観的であるべきかな?と思います。



状況を始末書として文書化し、社内で共有しても、あまり意味はなく、資産として活かしにくいものです。 始末書は後で対応するとして、事件後の数カ月は、会社名が書かれたジャンパーなどを着て、マルハンの他店舗を歩き回る方が有益かもしれません。 つまり、営業と称して営業担当総出でパチンコ屋めぐりをすれば面白そうです。 (ニュースその他で社名が話題に上っている間は積極的にパチンコと結びつけて営業を行えば目を引きます。)





リーダーはポジティブ

とは言え、社長の「説明を受けた時は、ドッキリか何かかと思いました」とか「当たった金額没収しようと思いましたが負けてたらしいです」という可愛い言葉には明るい気分にさせられました。 関西人なら吉本新喜劇を思い起こしてしまうポジティブで軽いノリでした。



パチンコといえば、大阪の郊外に「パチンコ村」があり、かつて知人が日参していました。 (すでに知人も亡くなり、その方面に足を運ぶこともありませんので、現在はどうなっているか知りません。) その知人のパチンコ修行について触れた記事はコチラ ↓

finitykt.hatenablog.com



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今日も最後まで、お付き合い頂き有難うございました。 m_ _m 



「塞翁が馬」などという曲はなさそうですが、「一か八か勝負に出る」なら tumbling dice 。 「ダイスを転がせ」です。


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