今週のお題「わたしのプレイリスト」
(注)ニッチなこだわりに基づく独り言です。 1970年代と英国のパンクロックに興味がない殆どの人にとって意味不明かも知れません。 すみませんm m
音楽のジャンルに拘わらず、ラジオを流しっぱなしにしてストリーミングするのを楽しみにしている年寄りの私もかつて10代の尖った時代はありました。
特に1976年頃に英国のパンクロックを初めて聞いた時には、重厚壮大なプログレッシブロックを聴きなれた耳にはポップで反抗的で心地よく、ラジオ番組からカセットテープに録音したパンクロックの曲をよく聞いていました。 つまり、とてもアナログな方法でプレイリストを作っていたわけです。 当時、意味もわからず、格好良いと感じたバンド名がGeneration X(ジェネレーション エックス)です。
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Generation X
X世代を意味するこの単語は、当初、英国のロックバンドのバンド名として知りました。 「X世代」の意味について知る機会があったのは、それから10年以上後の事。 NHKラジオビジネス英語で話題として取り上げられたからです。 それまで、この単語の意味を考えることはありませんでした。 (1980年代後半に始まったラジオビジネス英語は後日、実践ビジネス英語として、合計30年以上続きましたが、2021年3月に幕を閉じました。 今は講師の先生も代わり新しい番組に生まれ変わっています。)
ジェネレーションX
Generation X(ジェネレーションX)は1976年結成の英国ロックバンドです。 このバンド及びヴォーカルのビリー・アイドルについては、昔、マドンナが何かの番組で「ビリー・アイドルが好き」と話していたのを覚えています。 途中、入れ替わりもありましたが、結成時のメンバーはビリー・アイドル、トニー・ジェイムス、ジョン・タウでした。 (ビリー・アイドルはチェルシー脱退後、ギタリストとしてジェネレーションXに加わり、後にヴォーカリストとなりました。)
以下、今週のお題「わたしのプレイリスト」として、1970年代の英国パンクのアイドルだったジェネレーションXのヒット曲です。
ユア・ジェネレーション (Your Generation)--1977年全英チャート36位
レディ ステディ ゴー (Ready Steady Go)--1978年全英チャート47位
キング・ロッカー (King Rocker)--1978年全英チャート11位
人形の谷 (Valley Of The Dolls--1979年全英チャート23位
フライデイズ・エンジェル (Friday's Angels)--1979年全英チャート62位
ダンシング・ウィズ・マイセルフ (Dancing With Myself)--1980年 (as "Gen X") 全英チャート62位
Gen X
ジェネレーションXの最後のアルバムは『Kiss Me Deadly』。 アルバムジャケットも含め、このアルバムではGeneration XではなくGen Xと表記していました。 その後、1981年に解散し、ヴォーカルのビリー・アイドルはソロで活躍することになりました。
実はジェネレーションXのメンバーはX世代ではありません。 彼らはベビーブーム世代です。 例えば、ヴォーカルのビリー・アイドルは1955年生まれです。 残念ながらビリー・アイドルは66歳の誕生日を待たずに2021年に亡くなりました。
一般的にX世代と呼ばれるのはビリー・アイドルよりも10才以上下の世代。 日本では1980年代に新人類と揶揄された世代に当たります。
なお、後で知ったことですが、Generation Xというバンド名は1965年出版のジェーン・デヴァーソンの著作(社会学の本)から命名された、との事。 Amazonで検索したところJane Deverson著の書籍は見つかりましたが、Generation Xという題名の本は見当たりませんでした。
バンド名の由来になった書籍はコレです ↓ en.wikipedia.org
X世代とその他の世代
2021年現在、社会人として社会を形成している世代は大きく分けて5つに分かれます。
伝統主義者世代(Traditionalist)1928~1945年頃生まれ
ベビーブーム世代(Baby boomers)1946~1964年頃生まれ
X世代(GenerationX)1965~1980年頃生まれ
Y世代(GenerationY)=ミレニアル世代(Millennials)1981~1996年頃生まれ
Z世代(GenerationZ)1997~2012年頃生まれ
日本の場合、簡単に言えば、戦前生まれは伝統主義世代、戦後の高度成長期生まれはベビーブーマー、東京オリンピック後の好景気生まれがX世代、高度成長から脱皮しバブルの萌芽から終焉に生まれたのがY世代。 なお、Y世代は世紀末という事もありミレニアル世代とも呼ばれます。 そして、バブル崩壊後の長期にわたる不景気の時代に生まれたのがZ世代です。 2013年以前に生まれたこの世代も、2021年には一番若くて8歳、年長者は24歳になります。 すでに初期のZ世代も社会人となり、責任ある仕事をする世代となりましたので、次の時代の始まりを感じます。
高度成長やバブル期を謳歌したベビーブーマーが高齢者となり、社会人としての殆どの時間を不景気の時代に生きて来たY世代、その後のZ世代が中心となりつつある中、X世代は歴史の証人として高度成長、バブル、不景気を経験したジェットコースターのような世代と言えます。
X世代
インターネットが一般化する前に成人したX世代は国によって価値観が大きく異なる最後の世代だと思います。 デジタルネイティブなZ世代の場合、国境を越えて情報が行き来する為、時間や場所に縛られない共通の価値観も存在し得ますが、X世代は時差のある世代だったと思います。
Generation Xが流行った当時の英国
Generation Xというバンドが世に出た頃、英国は不景気でした。 仰々しくショーアップした米国のハードロックと対局に粗削りな英国のパンクロックは、まるで不景気のやり場のない怒りを表現するようで私は好きでした。 行儀が悪く大人をリスペクトしない態度が問題になりつつも、1970年代後半から1980年代前半の英国ではパンクロックが当時10代のX世代の心をつかみました。 蛇足ですが、当時、英国に行った人の話によると、テレビ放送は朝はなく、朝はBBCのラジオを聞くのが一般的で、いつでもテレビが見れる米国や日本の生活に慣れた身にはカルチャーショックだった、と聞きました。
1970年代の日本
一方、日本では全然状況が異なりました。 石油ショックによる一時的な不況はあったものの列島改造論など、イケイケどんどんの成長期でした。 その為、パンクロックをファッションととらえる人が多く、1980年前後でしょうか、昨日まで髪を金髪に染めて毛を立てていた大学生が濃紺のリクルートファッションに身を包み、行儀よく振る舞う変わり身の早さに感心した記憶があります。 (当時のリクルートスーツは黒ではなく、紺もしくは灰色で、履歴書の写真はカラー禁止で白黒のみでした。) 1970年代中頃、社会科の授業で経済が停滞している欧州と日本を比較し、「今は日本の経済は良いが、何十年後かにはイタリアよりも貧しくなる。 日本がずっと豊かだと思ってはいけない。」と言った先生を笑い、「そんな事、絶対にありえない!」と生徒が切り返す... そんな根拠のない自信に溢れる好景気の時代でした。 (もちろん、個人的な経験なので、全てがそうとは言えませんが、確実に今とは空気が違いました。)
1970年代の中国
実は当時の中国を私は知りません。 ただ、1970年代の好景気で根拠のない自信に溢れた日本を知るものとしては、少しだけ、現在の中国に当時の日本がダブって見えます。 当時、私にとって、中国は簡単に訪れることができる馴染みのある国ではなく、遠い世界の果てのように感じました。 テレビのニュースで聞く文化大革命の話が恐ろしく、テレビに映る人民服を着た人々が自転車に乗る姿は別世界のように思えました。 1970年代の終わりに一人っ子政策に入った為、中国のX世代は兄弟姉妹が普通にいる最後の世代です。 中国のY世代、Z世代は一人っ子です。 中国の場合、Y世代、Z世代という言葉よりも80后(1980年以降の生まれ)、90后(1990年以降の生まれ)という言葉をよく耳にします。 中国のX世代は人民服や自転車の溢れる古いステレオタイプの中国を知る最後の世代かも知れません。
世代間ギャップ
1980年代中頃、新人類という言葉をよく聞きました。 上司にとって理解できない行動をとるX世代を指してよく言われた言葉です。 1979年には共通一次試験が導入され、大学入試もマークシート方式となり、文章が書けない若者という言葉もよく聞きました。 (マークシート試験の導入は1979年なので、実際はベビーブーマーの後期が「新人類」の始まりだったと思います。) 今は、新人類と言われた世代が40代、50代となり、ゆとり教育を受けた世代を揶揄しています。 すでに高齢者となった伝統主義世代も戦後の教育を受けた為、その上の世代との対立も相当なものだったと聞きます。 世代の違いも個人の価値観の違いも、理解できなくても尊重する、と心がけたいと思います。
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今日も最後までご覧頂き有難うございました。 m_ _m
X世代が若かりし頃、今よりも海外旅行が多かったように思います。 ベビーブーマー後期の私も1980年代半ばの数か月間、シカゴで過ごしました。 バスに乗って国境を越え、カナダの東部を一人で回ったのは楽しい思い出です。 以前のように気軽に飛行機や列車に乗り、旅ができる日が来ることを楽しみに待ちたいと思います。
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